- 西暦(年号)
- 内 容
- 1898(明31)
- 仏国でゴム添加材の試用
以降、英国、オランダ、米国でも検討される
- 1945(昭20)
- 英国で改質材にゴムを試用
- 1947(昭22)
- 米国で合成ゴムラテックス入りアスファルトを試験施工
- 1952(昭27)
- 東京都で天然ゴム粉末を試用
神戸市で屑ゴムを試用
- 1954(昭29)
- 北海道開発局が天然ゴム粉末を国道36号で試験舗装
- 1955(昭30)
- 北海道大学がゴム入りアスファルト混合物の本格的研究を開始
- 1960(昭35)
- 天然ゴム・アスファルトマスターバッチを商品化
天然ゴム入りアスファルトの市販を開始(メーカー規格設定)
- 1962(昭37)
- 国際合成ゴム生産者協会(IISRP)がアスファルト舗装へのゴム利用の積極的研究を開始
- 1965(昭40)
- 札幌市で輸入SBRラテックスを使用して試験施工を実施
(プラントミックスタイプ)
- 1966(昭41)
- 北海道開発局が輸入SBRラテックスを使用して国道36号で試験施工を実施
アスファルト改質用国産SBRラテックスの市販を開始
- 1967(昭42)
- 北海道開発局が国産SBRラテックスを使用したプラントミックスタイプ・アスファルト混合物製造方式を実用化
- 1968(昭43)
- アメリカ合衆国連邦道路局(FHWA)の提案によりユタ州でSBRラテックスを使用した試験舗装を実施
IISRP極東部会が、国内での合成ゴムラテックスのアスファルト舗装への利用技術の確立をめざして「ゴムアスファルト研究会」を発足
- 1969(昭44)
- 建設省道路局が千葉県でSBRラテックスを使用して試験舗装を実施
東名高速道路で大々的にゴム入りアスファルトを使用
(プレミックスタイプおよびプラントミックスタイプ)
IISRPが初のゴムアスファルト舗装国際会議を開催
- 1970(昭45)
- 樹脂系アスファルト改質材の市販が開始される
- 1971(昭46)
- 北海道開発局が特定箇所へのゴム入りアスファルト使用を認定
東京都がゴム入りアスファルトの大規模試験舗装を開始
樹脂入りアスファルトの市販を開始(メーカー規格設定)
- 1975(昭50)
- IISRPが「プラント混合用SBRラテックス」小冊子発刊
- 1977(昭52)
- アスファルト舗装要綱に「ゴム入りアスファルトの標準的性状」がプレミックスとプラントミックスに分けて設定される
IISRPが「ゴム入りアスファルト舗装文献抄録集」を発刊I
ISRPが「ゴムアスファルト研究会」を解散
- 1978(昭53)
- 当協会の前身である「ゴムアスファルト懇話会」を設立
- 1979(昭54)
- 「ゴムアスファルト懇話会」の名称を「日本ゴムアスファルト協会」に変更
- 1981(昭56)
-
■建設省土木研究所/東京都土木技術研究所/当協会による共同研究、「耐流動・耐摩耗舗装用ゴム入りアスファルトの開発」を開始
- 1983(昭58)
-
■共同研究の成果として、プレミックスタイプゴム入りアスファルト「筑波1号」を開発
- 1984(昭59)
- ■土木研究所において「筑波1号」の試験施工を実施
- 1985(昭60)
-
■「筑波1号」の実用化を目的に、建設省土木研究所/東京都土木技術研究所/当協会による共同研究、「耐流動・耐摩耗舗装用を有するゴム入りアスファルトの実用化に関する研究」を開始(1988年終了)
- 1987(昭62)
- 排水性舗装が低騒音を目的に東京都環状7号線で施工
- 1988(昭63)
-
○アスファルト舗装要綱で改質アスファルトが一般材料とされる
・ゴム入り(Ⅰ型)、樹脂入り(Ⅱ型)アスファルトの、プレミックスとプラントミックスを一本化した標準的性状を設定。
・セミブローンアスファルト(AC-100)も一般材料となる
○舗装試験法便覧発刊
○路上表層再生工法技術指針(案)発刊
- 1989(平元)
- 高粘度改質アスファルトを用いた排水性舗装を北陸自動車道で試験施工
- 1991(平3)
- ◎「再生資源の利用の促進に関する法律」が公布される
- 1992(平4)
- 「日本ゴムアスファルト協会」の名称を「日本改質アスファルト協会」に変更
○アスファルト舗装要綱が改訂される
・熱可塑性樹脂の呼称を熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマーに分類
・改質材の種類による区分をその性状による区分に変更
・改質アスファルトⅠ型を一本化した標準的性状を設定
・粘度-温度曲線の廃止
○プラント再生舗装技術指針が発行される
- 1993(平5)
- 機関誌「改質アスファルト」を発刊
関東地建で表層に再生改質Ⅱ型の試験舗装を実施
- 1995(平7)
- ◆ゴム・熱可塑性エラストマー入り改質アスファルトポケットガイドを発刊
- 1996(平8)
- ●日本改質アスファルト協会規格を制定
○排水性舗装技術指針(案)が発行される
・高粘度改質アスファルトの標準的性状を設定
- 1998(平10)
-
●日本改質アスファルト協会規格の改訂
◆ゴム・熱可塑性エラストマー入り改質アスファルトポケットガイド 改訂版を発行
・規格値のSI単位系への変更
- 1999(平11)
-
○日本道路公団の設計要領第一集 「舗装編」に高機能舗装が新規に加わり、高粘度改質アスファルトの使用が原則とされる
■日本道路公団/当協会による、共同研究を開始
・高粘度改質アスファルトの性状を適切に評価する新たな試験方法の開発
- 2001(平13)
-
◎「道路構造令」が改正される
◎「車道および側帯の舗装の構造の基準に関する省令」が制定される
◎「舗装の構造に関する技術基準」が通知される
○舗装設計施工指針が発行される
・改質アスファルトの標準的性状として、「高粘度改質アスファルト」、「付着性改善改質アスファルト」、「超重交通用改質アスファルト」が加わる
◆ゴム・熱可塑性エラストマー入り改質アスファルトポケットガイド 改訂2版を発行
・高粘度改質アスファルトの規格を掲載
- 2003(平15)
-
■「バインダの曲げ試験方法」を開発し、排水性舗装に使用する改質アスファルトの性状規格として運用開始
- 2004(平16)
- ○日本道路公団の設計要領第一集 「舗装編」が改訂
・高粘度改質アスファルトが一般用と寒冷地用に分かれる
・高粘度改質アスファルトの規格にバインダ曲げ試験が導入される
○舗装再生便覧が発行される
- 2005(平17)
- ◆改質アスファルトポケットガイド改訂3版を発行
・寒冷地用高粘度改質アスファルトの規格を新設
・「バインダの曲げ試験方法」を記載
- 2006(平18)
-
●日本改質アスファルト協会規格の改訂
○舗装性能評価法が発行される
・舗装の性能指標を評価する方法が取りまとめられる
○舗装設計施工指針(平成18年版)が改訂・発行される
・ゴムや熱可塑性エラストマーで改質されている改質アスファルトを「ポリマー改質アスファルト」とする
・「ポリマー改質アスファルト」の分類を用途名から記号表記(グレード表記)に変更
・ポリマー改質アスファルトの規格を改訂
○舗装施工便覧(平成18年版)が改訂・発行される
○舗装設計便覧が発行される
■(独)土木研究所/当協会による、共同研究を開始
(平18〜平22)
・舗装及び舗装用バインダの性能評価法に関する共同研究
- 2007(平19)
- ●日本改質アスファルト協会規格の改訂
◆改質アスファルトポケットガイド改訂4版を発行
・日本改質アスファルト協会規格の改訂内容を反映
・舗装用改質アスファルトの名称をポリマー改質アスファルトに変更
○舗装調査・試験法便覧が発行される(舗装試験法便覧は廃刊)
○道路橋床版防水便覧が発行される
- 2008(平20)
- ○舗装性能評価法 別冊が発行される
- 2009(平21)
- 一般社団法人「日本改質アスファルト協会」設立
- 2010(平22)
-
ISAP 2010名古屋会議において、ポリマー改質アスファルトに関する技術報告を行う
◆ポリマー改質アスファルトポケットガイド改訂5版を発行
・名称を「ポリマー改質アスファルトポケットガイド」に変更
○舗装再生便覧(平成22年版)が改訂・発行される
◎グリーン購入法に基づく特定調達品目に「中温化アスファルト混合物」が追加される
- 2012(平24)
- ■(独)土木研究所との共同研究成果を公表
- 2013(平25)
- ○舗装性能評価法(平成25年版)が改訂・発行される
◎総点検実施要領(案)策定
○舗装の維持修繕ガイドブック2013発刊
- 2015(平27)
- ◆ポリマー改質アスファルトポケットガイド改訂6版を発行
・中温化ポリマー改質アスファルト、明色バインダの説明を追加
・ポリマー改質アスファルトⅢ型、Ⅲ型-Wの説明を追加
・出荷量推移、工場地図の追加
- 2016(平28)
▶阪神高速道路株式会社/株式会社高速道路総合技術研究所/当協会による共同研究「ポリマー改質アスファルトの劣化指標と性能規格化に関する共同研究」を開始(2019年7月終了)
・ポーラスアスファルト混合物に関する検討(高耐久H型グレード)
・基層用混合物の耐水性に関する検討
- 2018(平30)
◎舗装点検要領に基づく舗装マネジメント指針が発刊される
◎労働安全衛生法施行令の改正によりアスファルトが「名称等を表示し、又は通知すべき危険物及び有害物」群に追加される
- 2019(平31)
○舗装調査・試験法便覧が改訂・発行される
・土木研究所との共同研究で見出した、「硅砂を用いたアスファルトの剥離抵抗性試験方法」が「A064T」に記載される
▶耐水性に関する評価方法を目的に、株式会社高速道路総合技術研究所/阪神高速道路株式会社/当協会による共同研究、「改質アスファルトの性能規格化に関する共同研究」を開始(2019.10~)
▶日本改質アスファルト協会規格の改訂「JMAAS-01:2019」
- 2020(令2)
-
▶ポリマー改質アスファルトポケットガイド改訂7版を発行
・詳細な改質アスファルト製品の説明を追加
・珪砂を用いたアスファルトの剥離抵抗性試験を用語解説に追加
JMAAS-01:2019に規定
・アスファルトの粘弾性状評価例や、明色バインダの取扱いや施工上の留意点の紹介
・共同研究「ポリマー改質アスファルトの劣化指標と性能規格化に関する共同研究」の結果の紹介