ポリマー改質アスファルト試験動画集を収めたDVDを1枚550円にて販売中!
注文はお問い合わせよりお申し込みください。
Q10:
確かにポリマー改質アスファルトの場合、粘度-温度曲線から求めますと混合温度や締固め温度は高くなります。従ってポリマー改質アスファルトの場合は、「ポリマー改質アスファルトの最適混合温度範囲および最適締固め温度範囲の決定試験方法」によって決定します。この試験方法については「ポリマー改質アスファルト ポケットガイド」に掲載されておりますので、是非ご参照ください。以下ポケットガイドより引用抜粋し、ご説明します。なお、ポーラスアスファルト混合物に使用するポリマー改質アスファルトH型は各メーカーの方法によります。
使用するストアスの温度-粘度曲線から求めた最適混合温度範囲で混合し、最適締固め温度範囲で締め固めたストアス混合物のマーシャル供試体(密粒度アスファルト混合物(13))を作製し、密度を測定する。この密度を基準密度とする。
ポリマー改質アスファルト混合物の締固め温度を数点変えてマーシャル供試体を作製し、密度測定をする。この時の混合温度は160~185℃で混合可能な温度とする。なお、プラントミックス用改質材は、骨材とストアスを混合した後に添加混合する(※1)。
ストアス混合物の基準密度とポリマー改質アスファルト混合物の密度から式(1)を用いて締固め度を算出し、締固め温度と締固め度の関係を図-1に表す。
締固め度 %= | ポリマー改質アスファルト混合物の密度 | ×100 式(1) |
基準密度(ストレートアスファルト混合物の密度) |
図-1 締固め温度℃と締固め度%の関係
図-1から、ポリマー改質アスファルトの締固め度が100%になる時の締固め温度を下限値とし、下限値の+10℃を上限とする範囲をポリマー改質アスファルトの最適締固め温度範囲とする。
上記②で決定した最適締固め温度の上限値から185℃の範囲を最適混合温度範囲とする。
※1(注)プラントミックス用改質材によっては、本試験方法が適切でない場合も認められる。その場合には、改質材メーカーの提示する温度範囲を採用する。